体育館(スポーツフロア)では安全かつ安心に利用できる状態でなければなりません。正しいメンテナンスを行うことでフロアコンディションが良好に保たれます。
また、定期点検をして早めの補修を行えば、ライフサイクルコストの平準化・軽減に繋がります。フロア延命といった観点からも補修を含むメンテナンスは非常に重要なことです。
床面の劣化の要因
新設や改修した木製床の機能を長くキープしつづけるためには、機能を劣化させる要因を理解する必要があります。またこの要因を除去することが重要となります。
水分・湿気
水分は木を膨張させてしまうため、フローリングに反りや”あばれ”を発生させ、カビや腐食の原因となります。
また床の表面が濡れていると滑りやすくなるため、利用者にも水分の扱いについて注意を促す必要があります
乾燥(暖房)
冬の乾燥器に過度な暖房をしてしまいますと、フローリング材の含水率が低下し収縮により目地にスキマが発生する場合があります。
また、過度の湿気ー乾燥を繰り替えしてしまうとフローリングが欠けたりする場合があります。
土砂・ほこり
床の表面に土砂やほこりがあると、シューズによってそれらが動かされ塗装膜を傷つけ、摩耗させて滑りやすくなってしまいます。
靴と細かい砂がペーパーの役割を果たします。
マットなどにより持ち込み防止対策などを行ってください。
尖った硬いもの
木は柔らかいため、傘の先や金属製の椅子、体育器具の支柱など硬いものでキズがつきやすいです。
これらのものを持ち込まないようにすることや持ち込む場合には取扱いの徹底が必要となります。
過大な荷重
体育館は、一般的に1㎡あたり500㎏程度の過重に耐えられるよう設計されています。そのため通常の運動・集会場としての利用の場合強度的に問題はありませんが、イベント会場としての利用やコンサートに利用すると問題がおきる可能性があります。
大勢が一度に飛び跳ねたりすることが想定される場合には補強などの対策が必要です。
この他にも、日常清掃の不履行、不適切なメンテナンス、重量物の移動、体育器具の不適切な取り扱いなどがあげられます。
体育館床(スポーツフロア)メンテナンスについての詳しい事は
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