体育館でボールを追いかけて走っているとき、ふと床の一部に小さな凹みを見つけたことはありませんか?
あるいは、重いバスケットゴールを移動させたあとにうっすらと跡が残っていたり、イベント時に台車のキャスター跡が残っていたり。
最初は「少しくらい大丈夫」と思いがちですが、放置するとそれがケガや転倒事故の原因になることもあります。
体育館の床は多くの人が使う場所。小さな凹みでも安全に影響を与える可能性があるのです。
この記事では、体育館の床がへこんだときの原因と補修方法、そして再発を防ぐためのポイントをわかりやすく解説します。
大切な体育館を長く美しく保つために、ぜひ参考にしてください。
体育館の床が凹む原因とは?
まずは「なぜ床がへこむのか」を理解することが重要です。原因を知らないと、補修しても再発してしまうことがあります。
① 重量物や器具の移動による圧力
体育館では、バスケットゴール、バレー支柱、ピアノ、照明スタンドなど重い機材を頻繁に移動します。
これらを引きずったり、直接床に置いたりすると、木材が圧力でへこみます。
体育館の床は弾力構造になっているため、局所的な荷重に弱いのが特徴です。
② 落下物による衝撃
鉄アレイ、マイクスタンド、音響機材などを落とすと、一瞬の衝撃で凹みが発生します。
ウレタン塗装が残っていても内部の木繊維が潰れると、見た目以上にダメージを受けている場合があります。
③ 湿気・温度変化による膨張・収縮
湿度や温度の変化も意外と大きな要因です。
木材は湿気を吸収・放出する性質があり、季節によって微妙に膨張・収縮します。
この変化によって一部が沈んで見えたり、床が波打ったように感じることもあります。
凹みを放置するとどうなる?
- 段差ができて転倒事故の原因になる
- 凹んだ部分に水分が入り腐食・カビの原因になる
- 表面塗装が剥がれ汚れが付きやすくなる
- 体育館全体の美観・印象を損ねる
スポーツでは、床のわずかな凹みがプレー感覚に影響します。
安全面・見た目・機能性のためにも、早めの対処が大切です。
自分で補修できる凹みとできない凹み
すべての凹みを業者に頼む必要はありません。浅い凹みなら自分でも補修可能です。
| 凹みの状態 | DIY対応 | 説明 |
|---|---|---|
| 浅い凹み(1mm以内) | ◎ 可能 | 表面の塗膜だけが変形している状態。パテで補修可能。 |
| 中程度の凹み(1〜3mm) | △ 条件付き | 木繊維が潰れている場合あり。研磨+再塗装が必要。 |
| 深い凹み・割れ・広範囲 | ✕ 難しい | 下地層まで損傷。専門業者による部分張替えが必要。 |
自分でできる!軽度の凹み補修手順
① 傷の下準備をする
ささくれや浮いた木片をカッターで除去し、掃除機や布でホコリを完全に取り除きます。
下準備を怠ると、パテが密着せず後から剥がれやすくなります。
② 周囲をマスキング
パテがはみ出さないように、補修箇所の周囲をマスキングテープで囲みます。
仕上がりがきれいになり、周囲の塗装を傷めません。
③ 木製床用パテを埋める
凹みの大きさに合わせて木製用パテを練り、ヘラで押し込むように埋め込みます。
空気が入らないように注意し、表面を少し盛り上げておくのがコツです。
④ 乾燥後に研磨して平らにする
完全に乾燥したら、サンドペーパー(240〜400番)で表面を均します。
周囲の床との段差がなくなるまで丁寧に研磨しましょう。
⑤ 色を合わせて塗装
補修箇所が目立たないように、周囲に近い色の木材用塗料を使用します。
体育館の場合はウレタン系のクリア塗装で艶を合わせると自然に仕上がります。
⑥ 仕上げ磨き
塗装が乾いたら、細目の耐水ペーパーで軽く磨きます。
光沢が均一になれば成功です。
DIYでは難しいケースと業者依頼の目安
以下のようなケースでは、自分での補修は避けましょう。
- 木材が割れている・下地までへこんでいる
- へこみが10cm以上に広がっている
- 塗膜が完全に剥がれ、床の色が変わっている
- 床を踏むと沈み込みや軋みがある
業者に依頼するメリット
- 専用工具と塗料で元通りの仕上がりに
- 安全性を確保し、下地層の補修も可能
- 短期間施工で学校や施設の運営に支障を出さない
補修費用の目安
| 補修内容 | 面積 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 軽度のパテ補修・研磨 | 数cm程度 | 5,000〜10,000円前後 |
| 部分再塗装 | 0.5㎡前後 | 20,000〜40,000円 |
| 部分張り替え | 1㎡以上 | 50,000円〜 |
※材質・塗料の種類・地域によって金額は変動します。
凹み傷を防ぐための日常メンテナンス
① 定期的な清掃と点検
砂やホコリが残っていると、踏みつけられて小さな凹みの原因になります。
利用後は乾いたモップで掃除し、定期的に床の状態を確認しましょう。
② 異物や土の持ち込み防止
土足厳禁を徹底し、体育館シューズの底をきれいにしてから入るようにします。
③ 重量物の扱いに注意
重い器具を設置・移動するときは、必ず下にゴムマットや保護板を敷きましょう。
一点に荷重がかかることを防ぎます。
小さな凹みも早めの対処で安全と美しさを守る
体育館の床の凹みは「見た目の問題」だけでなく、安全にも直結します。
放置すれば事故や腐食の原因になり、結果的に修繕コストが高くなることもあります。
浅い凹みはDIYで補修、深い凹みは専門業者へ。
そして何よりも、日常の使い方と気配りが最大の予防策です。
床の小さな凹みに気づいたその瞬間が、体育館を守る第一歩。
その意識が、子どもたちの安全と地域の笑顔を守ることにつながります。



















