体育館の床は、日々の練習や試合、行事を支える「舞台」です。
どんな素材を選ぶかで、スポーツのしやすさ、安全性、維持コストが大きく変わります。
「木の床がいいと聞くけど、費用が高そう」「シートタイプも気になるけど、本格的なスポーツには不向きでは?」
そんな悩みを抱える学校関係者や施設管理者の方へ。
体育館の床材は大きく分けて「木製フローリング」と「長尺シート(弾性床シート)」の2種類。
構造も性能もコストもまったく違い、「どんな使い方をするか」で最適解は変わります。
この記事では、それぞれの特徴・メリット・デメリットを比較し、目的に合った床材選びのポイントをわかりやすく解説します。
体育館に使われる主な床材と特徴
体育館で使用される床材は、主に次の2種類です。
木製フローリング|競技性と美しさを兼ね備えた定番
木製フローリングは、バスケットボールやバレーボールなどの競技施設で最も多く採用されています。
反発性・摩擦・耐久性に優れ、「本格的なスポーツ向け」の床材です。
使用される主な木材
- ハードメープル:北米産で硬度が高く、反発力に優れる。NBAでも採用。
- ナラ(オーク):耐久性が高く、日本の体育館で人気。
- ブナ・カバ材:やや柔らかく、クッション性が高い。
木製フローリングのメリット
- 適度な弾力と反発力:ジャンプ時の衝撃を吸収し、プレーが安定。
- 木のぬくもり:自然な木目が美しく、式典や学校行事にも映える。
- 長寿命:適切な管理で20〜30年使用可能。経年変化も味わいに。
木製フローリングのデメリット
- 初期費用が高い:天然素材ゆえに施工・材料費が高額。
- 湿度に弱い:膨張や反りが発生しやすい。
- 手入れが難しい:ワックス・水拭き禁止。乾拭きが基本。
補足:木は「呼吸する素材」です。湿度・温度の変化で伸縮するため、定期点検と再塗装が欠かせません。
長尺シート(弾性床シート)|コスト重視の多目的タイプ
塩化ビニルなどを素材としたシート状の床材で、柔軟性と防水性に優れます。
木製よりも施工コストが低く、清掃やメンテナンスが簡単です。
長尺シートのメリット
- コストを抑えられる:施工費が木製の半分程度に。
- 防滑性が高い:細かな凹凸加工で滑りにくく、安全。
- 防水・防汚性能:水拭き可能で、清掃がラク。
- 工期が短い:施工が早く、部分補修も容易。
長尺シートのデメリット
- 反発力が弱い:木製に比べるとボールの弾みが鈍い。
- 耐用年数が短い:10〜20年が目安で、張り替えが必要。
- 質感が人工的:見た目は整っているが、木の温もりは出にくい。
補足:競技よりも多目的利用を重視する施設に最適。学校式典や避難所利用など幅広く対応します。
木製フローリングと長尺シートの比較表
| 特徴 | 木製フローリング | 長尺シート |
|---|---|---|
| 素材 | ハードメープル・ナラなど | 塩化ビニル・弾性素材 |
| 初期費用 | 高い | 安い |
| 耐用年数 | 20〜30年 | 10〜20年 |
| 清掃方法 | 乾拭き中心(水拭き・ワックス禁止) | 水拭き可能 |
| 反発力・弾力性 | 高くスポーツ向き | やや劣る |
| 防滑性 | 中程度 | 高い |
| 外観・質感 | 自然で高級感あり | 均一で実用的 |
| 適した用途 | 本格的な競技・大会 | 多目的・学校行事・地域利用 |
体育館床材を選ぶ3つのポイント
① 利用目的を明確にする
- 競技中心:反発力が必要なため木製が最適。
- 多目的利用:式典・地域イベント中心なら長尺シートが便利。
② メンテナンスのしやすさを考える
木製は再塗装で長く使えるが、扱いに注意が必要。
長尺シートは水拭き清掃でき、手間がかからないため学校施設に人気です。
③ 予算とライフサイクルコストを比較
長尺シートは初期費用が安くても、10〜20年で張替えが必要。
一方、木製は再研磨・再塗装で30年以上使用できるため、長期的には木製の方が経済的になる場合もあります。
体育館の床材選びは「使い方と維持のしやすさ」が鍵
体育館の床材には、それぞれ明確な特徴があります。競技性・高級感を重視するなら木製フローリング、コストと手軽さを重視するなら長尺シートがおすすめです。
どちらを選ぶにしても、施設の利用目的・メンテナンス体制・予算を考慮することが重要です。
「どの素材がうちの体育館に合うかわからない」とお悩みの方は、
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