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体育館の床下地・置床式と鋼製床組式の違いとは⁉
体育館の新築工事や改修工事に伴い、悩まれるのが床の仕様ではないでしょうか?
床下地は主に2種類に分類されます。
鋼製床の組床式または、置床式です。
置床式はパネルと支持脚が一体型になっているものです。
マンションやアパートなどにも使われている乾式二重床のような構造で、スポーツ競技に敵したクッション性や耐久性を持たせたものになります。
もう一方の鋼製床下地組みは、木床下地と同様の構造を鋼製材で組んだものです。
中にはブレスを組む強耐震仕様もあります。
どちらが良いのかという疑問があるかもしれませんが、どちらにもメリット・デメリットがあるため一概には言えません。
運動競技に求められる機能性や耐久性、また品質と価格とのバランスのとれたコストパフォーマンス、工期に求められる施工性などがあげられます。
また、近年、木床によってケガが起きていますが、いずれもメンテナンス不足や間違った清掃によるものでした。
その影響からか、オーバースペックの傾向があると疑問視する声が聞かれます。
もちろん安全性は重要ですが・・・
【床下地について】
組床式にあっては、支持脚(緩衝材、調整ボルトなどを含む)、大引、根太などの各々の部材から構成されています。
大引、根太共に鋼製材を用います。
ただ、中には国産材や県産材を利用することができるようなタイプがあります。
置床式にあっては、支持脚(緩衝材、調整ボルト、支持板などを含む)、床パネルなどの各々の部材から構成されています。
パネルと支持客が一体なので、組床式と比べ作業効率が良いです。
使用目的により以下の区分があります。
一般体育館用 通常の体育館の構成材として使用するもの
柔道場用 柔道場の構成材として使用するもの
剣道場用 剣道場の構成材として使用するもの
柔剣道場用 柔道場及び剣道場に兼用される構成材として使用するもの
それでは、これらの床材の施工についてみてみましょう。
その後メリット・デメリットをご紹介します。
◆置床下地◆
置床下地の施工の流れ
置床式の標準的な施工要領は次に示すとおりである。
1.床パネルの配置と高さの確認
2.床パネルの支持脚・取付
3.床パネルの配置
4.レベル調整と支持脚の固定
◆組床下地◆
組床下地の施工の流れ
組床式の標準的な施工要領は次に示すとおりである。
1.基準墨出し
2.支持脚の固定
3.大引の取付
4.レベルの確認
5.根太の取付
尚、各種メーカの鋼製床下地についてパンフレットなどもご用意しています。
施工可能地域の方にお配りしています。
【組床下地・鋼製床下地のメリット・デメリット】
組床下地
◆メリット◆
何より頑丈
組床下地なので耐久性がある
経年劣化によって下地が緩んたどしても、パネル式と比べ補強がしやすい。
◆デメリット◆
パネル式と比べ施工が複雑
重量がある
【置床下地のメリット・デメリット】
置床下地
◆メリット◆
鋼製床下地組と比べ施工性が良い
鋼製床下地と比べ軽い
搬入の際、置き場が確保しやすい
◆デメリット◆
大雨の時下地の下まで回り込んだ水によってダメになってしまった
鋼製床下地組と比べ、緩んだ時などメンテナンスがしにくい
鋼製床下地と比べ耐久性に劣る
最後に
いかがだったでしょうか?
鋼製床組み・置床組どちらも体育館には良く使われています。
メリット・デメリットは私たちの経験に基づいたものです。
また、実際に起きた事例などもあります。
霜鳥では、体育館の床工事(床下地工事・フローリング工事・研磨塗装仕上げ・コートライン)を行っています。
また、設計の仕様に制限が無いような物件でしたら材料の販売も可能ですので、まずはご相談ください。
床工事サイトにも鋼製床下地材を詳しく掲載
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