体育館でバドミントンを楽しむとき、何気なく立っているあの支柱。
その1本1本が、実は安全性や競技の正確さを支える「重要な設備」だということをご存じでしょうか?
「そろそろ古くなった支柱を交換したい」「新しく体育館に導入したい」。そう考えたとき、まず気になるのが価格です。
見た目はどれも似ているのに、調べてみると10万円台から20万円台までさまざま。どれを選べばいいのか、迷う方も多いでしょう。
本記事では、体育館で使用するバドミントン支柱の価格相場・タイプ別の特徴・購入時の注意点をわかりやすく解説します。
実際のメーカー製品例も紹介しながら、「どんな環境にどの支柱が向いているか」まで具体的に掘り下げます。
バドミントン支柱の価格相場と全体像
体育館で使用されるバドミントン支柱の価格は、1組(2本)あたり10万円台~20万円台が目安です。
この価格には基本的に支柱本体のみが含まれ、ネット・床金具・運搬費・設置工事費などは別途費用になるケースがほとんどです。
| 区分 | 価格目安 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 床金具設置式 | 約10~15万円前後 | 一般的な体育館・学校 | 床に埋め込まれた金具に支柱を差し込む |
| 既設体育館用 | 約10~18万円前後 | 床金具が既にある体育館 | 床下サイズに合わせてカスタマイズ可能 |
| 移動式(重り内蔵) | 約20万円以上 | 仮設コート・床金具がない施設 | 重りで固定する可搬タイプ |
価格帯に幅があるのは、素材の違い・検定区分・付加機能の有無によるものです。
見た目が似ていても、実際の安定性や耐久性、使いやすさには大きな差があります。
体育館の使用頻度や目的に合わせて、適切なモデルを選びましょう。
床金具設置式支柱の特徴と価格
最も一般的なのが、体育館の床に埋め込まれた床金具(とこかなぐ)に差し込むタイプです。
この方式は支柱がしっかり固定され、安定感が高く、学校や公共体育館の多くで採用されています。
トーエイライト(TOEI LIGHT)
- バドミントン支柱RH40(B-2732)
価格:約10万円台後半。
肉厚パイプ採用で高い耐久性。日本バドミントン協会検定品で公式戦にも対応。 - ストッパー伸縮式(床下サイズ20cm対応)
価格:約10万円台後半。
体育館ごとに異なる床下サイズに合わせて高さを無段階調整可能。リニューアル工事後にも対応。
エバニュー(EVERNEW)
- バドミントン支柱KSシリーズ
価格:約10万円台半ば。
アルミ製で軽量、設営・撤収が簡単。教育現場や部活動にも最適。
既設体育館におすすめのタイプ
既に床金具がある体育館では、新しい支柱を購入する前に金具の径と床下深さを確認しましょう。
サイズが合わない支柱を購入すると、差し込みが浅くなったり、底に当たって高さ調整できなくなることがあります。
LOOKIT(ルキット)
バドミントン支柱 2本1組 クリート式 日本バドミントン協会検定品
価格:約10万円台半ば。
既存の体育館にも対応できるクリート式で安定性が高く、日常利用から大会まで幅広く対応。
床金具がない体育館には「移動式(重り内蔵)」タイプ
体育館の構造上、床金具を埋め込めない場合や仮設会場での利用に便利なのが移動式支柱です。
支柱の底に重りが内蔵されており、床を傷つけずに設置できるため、多目的施設やレンタル体育館で重宝されます。
移動式支柱の特徴
- 床への固定が不要で、どこでもコート設営が可能
- 支柱下部にゴム製キャスターや保護パッド付きで床を保護
- 重量があるため安定性は高いが、移動には力が必要
- 保管スペースが必要なため、広い倉庫がある施設に向く
価格帯と導入事例
移動式支柱は内部にウェイトを組み込むため、20万円〜30万円台になることが多いです。
特に公共施設や複合用途の体育館では、競技間の切り替えが容易なことから導入が進んでいます。
バドミントン支柱の価格に影響する要素
| 要素 | 内容 | 価格への影響 |
|---|---|---|
| 日本バドミントン協会検定品 | 公式試合で使用可能な品質基準を満たす | +2〜3万円 |
| 素材・肉厚 | アルミ・スチールなど。肉厚パイプは高耐久 | 重くなるが長寿命 |
| 張力調整機能 | ターンバックルなどでネットの張りを調整 | やや高価 |
| 高さ調整機能 | 床金具深さに合わせて支柱調整可能 | 中〜高価格帯 |
| ネットセットの有無 | ネット同梱モデルはやや割高 | +2〜3万円 |
| 施工費・送料 | 重量物のため運搬・設置費が発生 | エリアにより変動 |
購入前に確認しておきたい3つのポイント
- 床金具の深さと口径を測定する
体育館ごとに40mm径・76.3mm径など規格が異なるため、現地確認は必須。 - ネットは別売が基本
標準サイズは幅6.1m・高さ76cm。耐久性を重視するならナイロン製ダブルネットが◎。 - 設置費用と送料を忘れずに
大型配送扱いのため、見積もり時に本体+設置費+送料+消費税を確認。
比較表:タイプ別バドミントン支柱の特徴まとめ
| タイプ | 設置方法 | 主な用途 | 安定性 | 価格目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 床金具設置式 | 床埋込金具に差し込み | 学校・公共体育館 | 高い | 約10〜15万円 | 標準的・安全性重視 |
| 既設体育館用 | 既存床金具に対応 | 既存施設の交換用 | 高い | 約10〜18万円 | サイズ調整式あり |
| 移動式(重り内蔵) | 床に置くだけ | 仮設・多目的施設 | 中〜高 | 約20〜30万円 | 床を傷めない・可搬式 |
| 軽量アルミ製 | 床金具式 | 練習・授業向け | 中程度 | 約9〜12万円 | 扱いやすく初心者向け |
導入後のメンテナンスと安全点検の重要性
購入後も定期的な点検が不可欠です。
支柱の固定が緩んでいたり、パイプに凹みがあると倒れる危険があります。
半年〜1年に1度の安全点検をおすすめします。
塗装のサビや床金具の破損も早期補修が大切です。
安全性と耐久性を重視した支柱選びを
体育館のバドミントン支柱は、価格だけで判断できない奥深い設備です。
支柱がしっかり固定されているからこそ、ネットが美しく張られ、プレーヤーが安心して動ける。
もし「支柱が古くてぐらつく」「金具が合わない」と感じたら、それは入れ替えのサインです。
弊社のような体育館床専門業者なら、床金具の点検・支柱選定・設置工事・ライン再塗装まで一括対応が可能です。
バドミントンを安全に、そして長く楽しむために――
支柱の更新を、単なる“器具交換”ではなく、体育館の品質を高める投資として捉えてみてください。























