体育館の床は、日々の使用で少しずつ傷ついていきます。
バスケットボールやバレーボールの練習、運動会や式典、地域イベントなど。
多くの人が出入りし、重たい器具を動かすたびに、小さな擦り傷や剥がれ、へこみが発生します。
そんなとき、「今すぐ直したい」「一時的に安全を確保したい」と思う方も多いでしょう。
しかし、業者を呼ぶ時間がなかったり、イベント直前で工事が難しい場合もあります。
そこで役立つのが体育館の床補修テープです。
テープは傷の保護や安全対策に便利ですが、種類や使い方を間違えると逆に床を傷めることも。
この記事では、補修に使えるテープの種類や特徴、貼り方の注意点、そして応急処置の限界までを解説します。
体育館の床におけるテープ補修の目的
体育館の床に貼るテープは、主に「応急処置」と「安全確保」のために使われます。
ささくれた木部や剥がれた塗膜を放置すると、靴底に引っかかったり、転倒やケガにつながる危険があります。
また、傷口から湿気が入り込み、木材が膨張・変形することもあります。
補修テープを正しく使えば、傷口の保護・劣化防止・安全対策が同時に可能です。
ただし、テープ補修はあくまで「一時対応」。
根本的な修繕は専門業者に依頼することが前提です。
体育館の床補修に使えるテープの種類と特徴
① ラインテープ|浅い傷や危険箇所のマーキングに
体育館でおなじみのラインテープは、補修にも活用できる万能タイプです。
もともとは競技ライン表示用ですが、その高い粘着力と耐久性を生かして、
浅い傷や剥がれ部分の保護にも利用できます。
- 特徴: 強粘着で剥がれにくい/PVC不使用の環境対応型もあり
- 用途: 軽い塗膜剥がれの保護・段差や欠けのマーキング・注意喚起
補足: 黄色や赤など目立つ色を使えば、行事前の危険箇所対策にも有効です。
② 強力補修テープ(布テープ)|剥がれ・ひび割れの応急補修に
床の表面が剥がれていたり、板が浮いている場合には布製の強力補修テープが便利。
繊維を織り込んだ基材で強度が高く、防水タイプなら湿気の侵入も防げます。
- 特徴: 高強度・防水性・長期仮固定が可能
- 用途: 剥がれた箇所の補修/床マット固定/継ぎ目保護
注意: 粘着が非常に強く、剥がすときに塗膜が一緒に剥がれることがあります。短期間の使用に限定しましょう。
③ クッションフロア用テープ|弾性床・浮き補修に
体育館の一部や多目的ホールなどで使われるクッション性のある床材には、クッションフロア用両面テープが最適です。
- 特徴: 厚みがあり衝撃吸収性が高い/湿度や温度変化に強い
- 用途: 床の浮き上がり・継ぎ目剥がれの補修/仮固定
補足: 木床に直接貼ると塗膜を傷める場合があるため、端材で試してから使用を。
④ マスキングテープ|塗装やパテ補修時の養生に
マスキングテープは、補修箇所以外を保護するための養生用テープです。
跡が残らないため、塗装・パテ補修作業には欠かせません。
- 特徴: 粘着力が弱く、跡が残らない/耐熱・耐湿性あり
- 用途: 塗装修繕時の養生/仕上がりの美観維持
テープ補修で失敗しないための3つの注意点
1. ワックスとの相性に注意
ワックスやウレタン塗装の上にテープを貼ると、粘着が効かず剥がれやすくなります。
また、剥がした際に「ベタベタ跡」や「塗膜剥離」を起こすこともあります。
対策: テープを貼る前に、油分や汚れを拭き取り、できるだけ無塗装部に貼るのが安全です。
2. 応急処置に留める
テープ補修はあくまで一時対応。長期間放置すると、傷口が拡大してしまいます。
特に木床では湿気が入り、内部膨張や床鳴りの原因になることも。
対策: テープで保護したら、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。
3. 清掃・乾燥を忘れずに
砂やホコリが残ったまま貼ると粘着が弱まり、すぐ剥がれます。
汚れを巻き込むと床を傷める原因にもなります。
対策: 柔らかい布で清掃し、完全に乾いた状態で貼ることが大切です。
補修テープの比較表
| テープの種類 | 主な用途 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ラインテープ | 浅い傷・マーキング | 高粘着・耐久性◎ | 長期間貼ると跡残り |
| 強力補修テープ | 剥がれ・ひび割れ | 布基材・防水性あり | 剥がすと塗膜が剥がれる恐れ |
| クッションフロア用 | 床の浮き補修 | 両面粘着・弾力あり | 木床には不向き |
| マスキングテープ | 養生用 | 跡が残らない・施工性◎ | 補修用途には不向き |
テープでは対応できないケース|プロの補修が必要なサイン
以下のような状態は、テープでは対処しきれません。
- 木部が割れて内部が見えている
- 床材が浮いて沈み込みがある
- 塗膜の剥がれが広範囲に及んでいる
こうした場合は、専門業者によるパテ補修・研磨・再塗装が必要です。
プロなら床の状態を診断し、再仕上げまで一貫施工できます。
テープ補修は“応急処置”、根本修繕は専門業者に
補修テープは、体育館の床を一時的に守る心強いアイテムです。
ただし、長期間放置すると逆に床を傷める恐れがあります。
小さな傷はラインテープで保護し、剥がれには強力補修テープ。
クッション床には専用テープを選び、塗装時はマスキングで養生。
それぞれの特性を理解して使い分けることが、安全で美しい床を保つコツです。
そして、応急処置の後は、早めに専門業者に相談を。
根本からの補修で、体育館を長く安全に使い続けられるようにしましょう。
弊社では、体育館・学校施設の床補修・再塗装を専門に行っています。
小さな剥がれや傷でも、お気軽にご相談ください。
安全性と美観を両立した床を、確かな技術で取り戻します。




















