体育館でバドミントンをするとき、ふと「このネットの高さは合っているのだろうか?」「ラインの幅ってどこまでがコートなの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、バドミントンのコートとネットには厳密な国際規格があり、わずかな誤差がプレーの公平性に大きく影響します。
ネットがたるみすぎても、ラインがずれていても、試合の流れや集中力を損なう原因になるのです。
特に体育館では、バドミントンだけでなくバレーボールやバスケットボールなど複数の競技ラインが共存するため、
「どれがバドミントンのラインかわからない」「ネットの高さを合わせるのが大変」という声も少なくありません。
そこで今回は、体育館でのバドミントンコートとネットの正しい寸法・設置方法・片付けのコツを、実際の現場の流れに沿ってわかりやすく解説します。
バドミントンコートの基本寸法を理解する
バドミントンのコートは、国際バドミントン連盟(BWF)のルールに基づいて設計されています。体育館の床に描かれたラインは、この規格に従って引かれています。
コート全体のサイズ
コート全体の大きさは縦13.4m × 横6.1mです。
ダブルスでもシングルスでも同じコートを使用しますが、使用するラインが異なります。
シングルスでは内側のサイドラインを、ダブルスでは外側のサイドラインを使用します。
そのため、体育館のコートを見ると2本のサイドラインが平行に引かれているのです。
また、コート中央にはネットが張られ、9m×9mのバレーボールコートよりもコンパクトな印象を与えます。
この13.4mという距離は、選手がシャトルを追うときに適度な運動量を生むよう設計されています。
ラインの幅と意味
コートのライン幅は40mm(4cm)です。
ラインの「内側」がコートとしてカウントされるため、シャトルがライン上に落ちた場合は「イン」と判定されます。
体育館では、白や黄色など視認性の高い塗料で描かれることが多く、床面の色とコントラストをつけることで見やすくなっています。
ラインは単なる区切りではなく、試合の正確性と安全性を守る重要な要素です。
たとえばセンターラインはサーブ権の区分を明確にし、バックバウンダリーライン(エンドライン)はシャトルの出入りを判断する基準となります。
バドミントンネットの正しい規格と高さ
ネットは、バドミントンの試合を成立させるうえで最も重要な要素の一つです。
その高さや張り具合によって、シャトルの飛び方やラリーのテンポが大きく変わります。
ネットのサイズと形状
バドミントンネットの横幅は6.1m以上。これはダブルスコートのサイドライン全体を覆う長さであり、支柱の外側までしっかり届くよう設計されています。
縦(丈)の長さは760mm(約76cm)です。
素材はナイロンやポリエステルが一般的で、軽くても強度があり、ほどよく風を通すメッシュ構造になっています。
ネット上部には白い布製の帯が取り付けられており、その中にワイヤーまたはロープが通っています。
このワイヤーを支柱の上部に固定して、ネット全体をピンと張ることで均一な高さを保ちます。
ネットの高さの基準
| 測定位置 | 高さ(床から) | 補足説明 |
|---|---|---|
| 中央 | 1.524m | 自然なたるみを持たせて張力を均等に保つ |
| 両端(サイドライン上) | 1.55m | 中央よりやや高めに設定される |
ネットが完全に平らだと中央に過度なテンションがかかり、破損や歪みの原因になります。
そのため、中央をわずかに低くすることで自然なたるみが生まれ、バドミントン特有の軽快なラリーが楽しめるよう設計されているのです。
このわずか2.6cmの差が、実は試合のクオリティを左右する大切なポイントです。
体育館でのネット設置方法
実際に体育館でネットを張るときは、床に埋め込まれた「床金具」に支柱を差し込みます。
設置は一見簡単そうですが、正確な高さとバランスを取るには丁寧な手順が必要です。
ステップ1:支柱を立てる
体育館のコート中央ラインの両端には、支柱を固定するための床金具(とこかなぐ)があります。
金具の蓋を開け、支柱をまっすぐ差し込み、安定しているか確認します。
支柱はスチールやアルミ製で、高さ調整機能付きのものも多く、バレーボール用と兼用できるタイプもあります。
ステップ2:ネットを広げて片側に取り付ける
ネットを丁寧に広げ、まず片方の支柱上部のフックやリングにロープを通して固定します。
ネットがねじれたままだと均等に張れないため、地面に沿ってまっすぐ広げることがコツです。
この段階で、ネットが地面に擦らないよう注意しましょう。
ステップ3:もう一方の支柱にネットを張る
もう片方の支柱にロープを引っ掛け、ターンバックルや滑車を使って張力を調整します。
左右のテンションを均等にしながら、ネットが中央で軽く下がるように調整するのが理想です。
ステップ4:高さの確認と微調整
最後に、中央部分の高さを測り、1.524mになっているか確認します。
両端は1.55mを基準とし、中央の自然なたるみを活かして高さを均一に見せます。
ネットの取り外しと片付け方
- ロープを緩めて、ネットをゆっくり取り外す。
- ネットを丸めながら、紐を内側に巻き込むように収納。
- 湿気の多い体育館では、収納前に一度乾拭きしてカビを防止。
バドミントンは設営よりも片付けの方が雑になりがちですが、ネットの扱い方ひとつで耐久性や次回設営の効率が変わります。
バドミントンコート設営のポイントと注意事項
- 床の保護: 支柱の金属部分で木製床を傷つけないよう、布やゴムマットを使用。
- 高さの誤差に注意: 床の傾きでネットが片側に下がることがあるため、メジャーで実測確認。
- 支柱の点検: ネジのゆるみ・キャスター劣化がないかを定期的に確認。
バドミントンとバレーボールの違いを比較
| 項目 | バドミントン | バレーボール |
|---|---|---|
| コートサイズ | 13.4m × 6.1m | 18m × 9m |
| ネットの高さ | 1.524m(中央) | 男子2.43m/女子2.24m |
| 支柱位置 | サイドライン外側 | コート外3m地点 |
| 用具重量 | 軽量(約1kg以下) | 重量(支柱約20kg) |
| 設営時間 | 約5分 | 約10〜15分 |
正しいコートとネットがプレーの質を高める
体育館でのバドミントンは、ただネットを張れば良いというものではありません。
コートのライン1本、ネットの高さ1cmが、プレーの精度や安全性を大きく左右します。
もし「ネットのたるみが気になる」「床金具が緩んでいる」「ラインが薄くなってきた」と感じたら、それはメンテナンスのタイミングです。
弊社のような体育館床専門業者であれば、床金具の交換・ライン再塗装・支柱やネットの設営指導まで一貫して対応可能です。
快適で安全なバドミントン環境は、選手の集中力を高め、地域のスポーツ活動をより豊かなものにします。
次に体育館でネットを張るとき、ぜひこの記事を思い出して、正しい高さとラインを意識してみてください。























