体育館の床で「カタン」と音がして見てみると、支柱を立てるための床金具の蓋(ふた)が外れていた。そんな経験はありませんか?
何気ないように見えても、実はそれ、思わぬケガや事故を招く危険なサインです。
バドミントンやバレーボールの支柱を立てる床金具は、金属製のパーツが床下に埋め込まれ、その上に蓋が取り付けられています。
この蓋が取れたまま放置すると、足を取られて転倒したり、床下へホコリや水が入り込んで金具本体がサビる恐れがあります。
この記事では、「体育館の床金具の蓋が取れたときの正しい対応方法」や「交換の手順・費用・業者選び」をわかりやすく解説します。
安全を守り、長く使える体育館を維持するためのポイントを学んでいきましょう。
床金具の蓋が取れる原因とは?
体育館の床金具の蓋が外れる原因は、摩耗・衝撃・環境要因など複数あります。
- 蓋のツメやジョイント部の摩耗
開閉の繰り返しで金属のツメが摩耗し、固定力が低下します。特に樹脂製の蓋は経年で割れやすくなります。 - 支柱の出し入れ時の衝撃
支柱を立てる際の衝撃で内部金具が緩み、蓋が外れやすくなります。 - 床下の湿気や腐食
結露や湿気によって金具がサビ・膨張し、蓋が浮いて外れることがあります。
こうしたトラブルは少しずつ進行します。
「少し浮いているだけ」でも早めに対応しないと、床全体の補修が必要になることもあります。
床金具の蓋が取れたときの対応手順
① まずは安全を確保
蓋が取れた状態で体育館を使用するのは非常に危険です。
支柱穴に足を取られて転倒したり、器具が傾く可能性もあるため、すぐに使用を中止してください。
② 蓋のメーカー・品番を確認
蓋の交換には、まずメーカー名と品番の特定が必要です。
蓋の裏面や金具の縁に刻印やシールがある場合が多く、以下のメーカーが代表的です。
| 主なメーカー | 特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| トーエイ工業 | 学校体育館向け金具が豊富 | 蓋単品の供給あり |
| タバタ製作所 | 高耐久金具に定評 | 特注サイズ対応可能 |
| トーアスポーツ | 公共施設向け設計 | フルセット交換可能 |
刻印が消えている場合は、施工業者または自治体の管理部署に問い合わせると、設計図面や記録から品番を調べられる場合があります。
③ メーカーまたは専門業者に問い合わせ
メーカーが分かったら、交換部品の在庫を確認します。
問い合わせ時には次の情報を用意するとスムーズです。
- 床材の種類(フローリング・合板など)
- 金具のメーカー名・品番
- 破損箇所の写真(定規と一緒に撮影)
在庫があれば、通常は数日〜1週間程度で納品されます。
床金具の蓋交換の流れ
- 破損した蓋を取り外す
残った破片や金属のツメを除去し、周囲を清掃します。 - 新しい蓋を準備
サイズと形状が一致しているか確認します。 - はめ込み・固定
「カチッ」と音がするまで押し込み、浮きやがたつきを確認します。 - 最終チェック
支柱を立てて安定性を確認。ズレがあれば再調整します。
この作業は10〜20分ほどで完了しますが、金具本体が変形している場合は要注意です。
本体が破損していると、蓋を交換しても再び外れることがあります。
金具本体が壊れている場合の対応
内部の金属がサビや歪みで変形している場合、床を一部解体して本体ごと交換する必要があります。
この場合は体育館床専門業者による工事となります。
| 内容 | 作業内容 | 費用目安 | 工期 |
|---|---|---|---|
| 蓋のみ交換 | 部品交換のみ | 約1〜3万円 | 約1日 |
| 本体交換 | 床解体+金具交換+再仕上げ | 約5〜15万円 | 3〜7日+養生期間 |
本体交換は床構造に影響するため、DIYでは絶対に行わないようにしましょう。
DIY交換はできる?注意すべきリスク
軽度の蓋交換であれば個人でも可能ですが、以下のようなリスクがあります。
- 合わない蓋を無理に取り付けて床材を破損
- ツメが完全に固定されず、再び外れる
- 金具本体を傷つけて腐食を促進
体育館床は複層構造のため、誤った修理が後々大規模な補修につながるケースも。
不安があれば、最初から専門業者に相談するのが確実です。
安全のためのチェックポイント
- 支柱を立てた際にぐらつきがないか
- 蓋の開閉がスムーズか
- 床材に浮きや沈み込みがないか
「カタカタ音がする」「蓋が浮いている」などの違和感は、内部劣化のサインです。
異常を感じたら早めに点検を依頼しましょう。
床金具を長持ちさせるメンテナンス方法
- 3ヶ月ごとに蓋の緩み・浮きを確認
- 年1回は専門業者による定期点検を実施
- 使用後は蓋を閉じ、ゴミや水分を残さない
湿気やホコリを防ぐだけで、金具の寿命は大きく延びます。
「たかが蓋」ではなく「安全を守る部品」
体育館の床金具の蓋が取れたら、まずは安全確保と原因確認が最優先。
メーカー特定→部品取り寄せ→交換、という流れが基本ですが、内部破損がある場合は専門業者の工事が必要です。
株式会社霜鳥やコートラインプロなどの体育館床専門業者なら、部品選定から施工・点検まで一貫対応が可能です。
「まだ大丈夫」と放置せず、小さな不具合を早めに直すことが、施設を長く安全に使う最大のポイントです。


















