タラフレックス施工のプロは誰?世界基準を生む職人技の正体

体育館に入った瞬間に感じる、あの「ふわりとした弾み」や「静かな踏み心地」。
実はそれ、タラフレックス(Taraflex)という床材によって生まれていることをご存じでしょうか。
しかし、「タラフレックスってどうやって施工するの?」「自分で貼れるの?」と疑問を抱く方も少なくありません。
この床は、ただのビニルシートではなく、世界のトップアスリートが立つために設計されたスポーツ専用床材。
そのため、施工には熟練の専門技術が求められ、DIYで扱えるような製品ではありません。
この記事では、タラフレックスの施工を手掛ける国内唯一の総代理店「クリヤマジャパン株式会社」と、実際にどのように体育館やアリーナの床が仕上がっていくのかを、現場の情景が浮かぶように解説します。

タラフレックスとは?施工が「プロ専用」とされる理由

タラフレックスは、フランスのGerflor(ジェルフロア)社が開発した弾性スポーツシート。
世界130カ国以上で導入され、オリンピックや国際大会の公式コートとしても使用されています。
日本では、クリヤマジャパン株式会社が総代理店として輸入・販売・施工を一括管理。
つまり、個人や一般業者が独自に仕入れて施工することは想定されていません。
この床材が特別なのは、ただ柔らかいわけでも滑りにくいわけでもなく、多層構造に緻密な「バランス設計」が施されている点です。
表面の硬質塩ビ層は耐久性と摩擦制御を担い、その下の発泡クッション層が選手の足腰への衝撃を和らげます。
この層構成が、競技ごとに最適な反発力を生み出し、「安全」と「パフォーマンス」を両立しているのです。
したがって、施工には以下のような精密な管理が欠かせません。

  • 床下の水平精度(1mm単位)
  • 接着剤の厚み・塗布量の管理
  • 施工時の温度・湿度調整

これらを正確に実施できるのは、専用技術と経験を持つプロ施工チームだけ。
タラフレックスが「プロ専用」とされる理由がここにあります。

タラフレックス施工を担うのはクリヤマジャパン株式会社

クリヤマジャパン株式会社は、Gerflor社の日本総代理店として、
設計・輸入・保管・施工・メンテナンスを一貫して行う唯一の企業です。

施工スタッフはGerflor本社の施工マニュアルを熟知し、
床構造・気候・競技内容に応じた最適な貼り付け方法を採用。
全国の体育館・アリーナ・大学・企業施設などで豊富な施工実績を誇ります。

特に、SV.LEAGUE(バレーボールトップリーグ)公式フロアとして採用されており、
その高精度な施工技術は国内外のプロチームからも信頼を得ています。

タラフレックスの施工が求められる場所

  • 学校体育館
  • プロチームの練習場・試合会場
  • 大学・企業のスポーツセンター
  • フィットネス・アリーナ・多目的ホール
  • トレーニングジム

これらの現場では、学生や選手が安全にプレーできるように、
衝撃吸収性・グリップ性・耐久性を最適化した床設計が求められます。
その要件を満たすのが、タラフレックスの施工システムなのです。

施工手順 ― 専門技術が光る“床づくりの現場”

タラフレックスの施工は、単なるシート貼りではなく、床全体を一つのシステムとして仕上げる総合工事です。
以下に、現場の流れを紹介します。

① 下地調整

既存床を撤去後、コンクリートや木下地の不陸(凹凸)をミリ単位で補正。
平滑度が確保されなければ、波打ちや段差の原因になります。
タラフレックスの施工精度は、この工程で決まると言っても過言ではありません。

② 接着剤塗布

専用水性接着剤をローラーで均一に塗布。
温度・湿度・乾燥時間を管理しながら作業を進めます。
現場では常に温湿度計を使用し、最適な環境を維持します。

③ シート敷設・熱溶接

現場寸法に合わせてカットしたシートを丁寧に敷設。
継ぎ目(シーム)は専用の熱溶接ロッドで密閉します。
この工程で水分・埃の侵入を防ぎ、耐久性を高めます。

④ コートラインのマーキング

競技種別に応じて専用塗料でラインを描きます。
複数競技共用の体育館では、色分けや配置バランスの調整も行います。

⑤ 最終検査・仕上げ

施工後は平滑度・接着状況・ライン精度を厳密にチェック。
全ての検査項目をクリアして、ようやく納品となります。

代表的な施工事例

施設名施工年特徴・用途
サントリーサンバーズ大阪(SV.LEAGUE)2024年日本屈指のプロチーム本拠地。国際規格コート採用。
パナソニックアリーナ2024年多目的利用対応の弾性床構造で改修。
サントリー箕面トレーニングセンター2023年トレーニング兼試合対応型フロアを導入。
大和大学 大和アリーナ2023年学生と地域住民が利用する体育館に施工。
井上スポーツセンター2024年既存床撤去から全面改修を実施。

DIY施工はできる?タラフレックスが一般施工に向かない理由

タラフレックスは、家庭用の床シートとはまったく異なる構造を持つため、DIYには不向きです。
温湿度管理・圧着・熱溶接・ライン施工などの専門作業が不可欠。
個人施工では、以下のような不具合が起こりやすくなります。

  • シートの伸縮による波打ち
  • 継ぎ目の剥がれ
  • 下地との密着不良による浮き・異音

これらは安全上のリスクとなるため、タラフレックスはプロ専用施工材として設計されています。

施工期間と工期の目安

体育館1面(約400〜500㎡)での施工期間は、下地調整を含めて7〜10日程度が目安です。
ただし、季節・湿度・床状態によって前後します。
クリヤマジャパンでは、稼働中施設でも最短スケジュールで安全施工が可能です。

タラフレックス施工は“床づくりの匠”の仕事

タラフレックスは、世界が認める安全性と競技性を備えた床材。
しかし、その性能を最大限発揮できるかどうかは施工技術にかかっています。
プロの現場には、温度を読む職人の感覚があり、ミリ単位でラインを合わせる集中力があり、そして何より「この床で誰かが最高のプレーをする」という誇りがあります。
タラフレックスの施工は、まさにその誇りを形にする仕事。
安全で美しい床を求めるなら、ぜひ経験豊富な専門業者にご相談ください。

 

 

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